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Russian Birds


Ilyusin 96 イリューシン96






イリューシン設計局が開発したワイドボディ旅客機。IL-86をベースに、胴体を短縮して新開発エンジンを搭載し、航続距離を10000km程度とした機体。エンジンはアヴィアドヴィゲーテル(ソロヴィヨーフ)のPS-90とNK Engines(旧クズネツォーフ)のNK-56で競合したが、最終的にPS-90を搭載することとなっている。1988年初飛行、1993年ライン就航。性能的に、特にエンジンの燃費などがA340よりも劣るため、ロシア政府専用機と、アエロフロートやドモジェドヴォ航空など、ロシアの航空会社、およびキューバのキュバーナに販売できたのみとなってしまった。
プラット&ホイットニー製のエンジンを搭載したIL-96Mや、貨物型のIL-96T、胴体延長型のIL-96-400などが開発されているが、いずれも販売は芳しくない状態が続いている。


左:Russian Goverment IL-96-300PU RA-96012(Full Colour)
右:Aeroflot Ilyusin96-300 RA-96011 (Full colour)

ロシア政府の専用機は、ソ連時代に専用機として保有していたIL-62を使用することがほとんどであったが、1999年からIL-96-300PUが投入された。従来はアエロフロート・ソ連航空塗装であったが、この機体を導入した際に、ロシア国旗をデザインに取り入れた新塗装が導入され、従来使用していたIL-62MやTu-134もこの塗装に塗り替えられている。

アエロフロートのイリューシン96は1993年にライン就航している。最初は北米線やソウル線などのIL-62路線に投入されていたが、数がそれなりに増えてきた1996年から1999年くらいにかけて、日本路線にもA310の機材変更で時折飛来していた。最近は主要路線はすべてB767に置き換えられてしまい、IL-96はソウルやハノイなど、一部路線に貼り付けられている。
以前は大型スクリーンやオーディオユニットが取り付けられていたが、現在は再び外されてしまったようだ。


左:Atlant-Soyuz Airlines IL-96-300 RA-96002(Full Colour?)
右:Kras Air Ilyusin96-300 RA-96013 (Full colour)

アトラント・ソユーズ航空はモスクワ市政府の保有する航空会社で、定期便よりもチャーター便の運航が主体の航空会社である。IL-96も保有しており、時折長距離チャーター便としてアジアまで飛んでくることもある。
最近は破産したエアユニオンの継承会社としても名前が挙がっており、モスクワ・ヴヌーコヴォ空港をベースに運航を行っている。なお、塗装は一体どれが本物なのか、よく分かっていない(^_^;)。

クラスエアはクラスノヤルスクを拠点とする航空会社で、旧アエロフロートのクラスノヤルスク拠点である。2004年にドモジェドヴォ航空、サマラ航空、オムスクアビア、シバビアトランスと共にエアユニオンを結成し、クラスエアはその盟主としての地位にあった。また、スターアライアンスとの結びつきも強かった。
しかし、2008年8月に燃料費の高騰でエアユニオンの運航が完全に破綻し、クラスエアも2008年10月末日でロシア当局より運航ライセンスを剥奪された。


左:Domodedovo Airlines IL-96-300 RA-96009(Full Colour)
右:Domodedovo Airlines IL-96-300 RA-96009(Full Colour)

ドモジェドヴォ航空は、モスクワ・ドモジェドヴォ空港を拠点に運航していた航空会社で、こちらも元アエロフロートのドモジェドヴォ空港拠点が独立したものである。主に長距離路線の運航に関係し、ロシア国内線でもモスクワ〜ハバロフスクやモスクワ〜ペトパブロフスク・カムチャツキーなどの路線を運航していたため、保有機材もIL-62やIL-96などの長距離用の機体が多かったようだ。

2004年には、クラスエアを中心にしたエアユニオンに結成時から加盟し、一部のフライトはクラスエアによる運航も行われていた。しかし、2008年8月に燃料費の高騰でエアユニオンの運航が完全に破綻し、ドモジェドヴォ航空も2008年9月末日でロシア当局より運航ライセンスを剥奪された。

写真の機体は運航ライセンス剥奪後の様子で、モスクワ・ドモジェドヴォ空港に整備保存状態で置かれていた。




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