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Russian Birds


Yakoblev42 ヤコブレフ42






ヤコブレフ40をベースに1975年に初飛行した旅客機。ヤコブレフ40が30人乗りクラスのビジネスジェットサイズだったのに対し、こちらはツポレフ154を一回り小さくしたくらいの100〜120席クラスのサイズになっている。1980年にアエロフロートによって就航したが、その後1982年に水平安定板の不具合による墜落事故を起こし、1985年まで運航を停止している。その後生産が再開され、2002年までに133機が生産されている。
ソビエト時代にはあまり西側諸国への飛来が見られなかったが、ソ連崩壊後になって、ロシアや旧ソ連諸国の航空会社を中心に西側諸国への運航が開始され、ツポレフ154(M型)と並んで、騒音規制適合機材として欧州では最もよく見られる旧ソ連機の1つとなった。
一時期中国でも中国通用航空が使用していたが、1992年に墜落事故を南京で起こし、一時期飛行中止となってしまった。また、日本への飛来実績はほとんどない。あまり見かける機会のない機体ではあるが、欧州で丸窓の3発機を見かけた場合、この機体である可能性が高い。


左:Aeroflot Yakoblev42D RA-42421 (Full Colour)
右:Kuban Airlines Yakoblev42D RA-42421 (SU based colour)

アエロフロートのヤコブレフ42は滅多に出て来ない。もちろんこの写真の機体も、アエロフロート・ソ連航空が分割された後にクバン航空の機体となった後であるが、当時は塗装変更も追いつかず、アエロフロートのフルカラーで飛んでいる機体も存在している。左の写真は1999年、アムステルダムで撮影されたもの。

その後、クバン航空の機体として同じレジの機体がフランクフルトで撮影されている。ALKクバン航空は、ロシア・クラスノダールをベースに飛んでいる航空会社で、現在もヤコブレフ42を12機保有している。


左:Orelavia Yakoblev42D RA-42434 (Full color)

右:Bykovo Avia Yakoblev42D RA-42385 (SU based color)
アエロフロートから分離独立した元アエロフロートOrelベースがこのOrelAviaである。塗装はさっさと独自のものを導入し、金色に鷲のマークまで入れた新塗装で登場してしまった。ところがこの航空会社、塗装に反していつの間にかなくなってしまっていた。写真の機体はProtonというよく分からない航空会社に移籍してしまっている。

やはりアエロフロートの塗装が色濃く残る、というよりタイトルを消しただけのBykovo Aviaのヤコブレフ。この会社はモスクワのBykovo空港を拠点にする会社で、元アエロフロートのBykovoベースである。その後、Centre-Avia Airlinesと合併し、この機体も現在は同社で使用されている。当時はバイコボ空港(ズフコフスキー空港)をベースにしていたようだが、現在はドモジェドボ空港も使用しているようだ。定期便よりもチャーター便運航がメインのようで、モスクワとニジェニー・ノヴゴロドを結ぶ路線に就航している。


左:Saravia Yakoblev42D RA-42432 (SU based colour)
右:Bykovo Avia Yakoblev42D RA-42361 (Full color)

ロシア、サラトフをベースにするSaraviaは元を正せばアエロフロートのSaratovベースである。当初はこのようにアエロフロート・ソ連航空の塗装をベースにした塗装であった。
その後、右の写真のようにフルカラーに塗り替えられており、現在もこの塗装で定期便を運航している。保有機は1機のヤコブレフ40と、10機のヤコブレフ42で、同社の主力機である。


左:EastLine Yakoblev42D RA-42417 (Full colour)
右:META Yakoblev42D RA-42406 (Full color)

EastLineはモスクワをベースに飛んでいるエアラインで、設立は1995年である。ご存知の方はご存知だと思うのだが、この会社、ドモジェドボ空港の運営会社、イーストラインと同じ会社である。その後、2004年まで同社は運航を続けたが、同年に経営母体が変わり、ロシアンスカイ航空となっている。2005年、VIM航空に吸収されている。
META Aviatransport Macedoniaは、マケドニアの航空会社であるが、当初はロシアのヴヌコボ航空(その後シベリア航空に吸収)のツポレフ154と、ヴォルガ・アビアエクスプレスが保有していたヤコブレフ42をリースして飛ばしていた。しかし、1994年には航空会社が消滅している。現在はMATマケドニア航空が同国のフラッグキャリアになっている。
ちなみに、この写真の機体、現在は最初に紹介したクバン航空に移籍して現在も元気に飛んでいるらしい。


左:Air Moldova International Yakoblev42D UR-42409 (All white)
右:Air Moldova International Yakoblev42D UR-42409 (Full color)

Air MoldovaはTupolev134の所で触れたが、紺色系のフルカラーを導入して落ち着いたかに見えた。ところが1997年になってエアウクライナからこのヤコブレフを拝借している。拝借でそのまま返すならよかったのだが・・・
どうも機体がウクライナのドニプロアビアに移籍?したため、機体の塗装はドニプロアビアに、機首部分に小さく「エア・モルドバ・インターナショナル」のタイトルが入れられた。ちなみに、同社はすでにYak-42Dの運航はしておらず、欧州への路線はA320が中心のようだ。


左:Macedonian AS (Avioimpex) Yakoblev42D RA-42389 (SU based colour)
右:Avio Impex Yakoblev42D RA-42389 (Full color)

1992年に設立されたアビオインペックスは、ヤコブレフ42をロシアのサラビアからリースして使用していた。サラビアが塗装を変える前だったため、アエロフロート・ソ連航空の塗装をベースにしている。
サラビアが塗装を変える頃になって、オールホワイト塗装に切り替えている。ちなみにこの航空会社、1999年に運航を停止しており、機体はサラビアにリースバックされている。


左:Macedonian Air Transport Yakoblev42D RA-42326 (Full colour)
右:META Yakoblev42D RA-42406 (Full color)

一時期マケドニアには航空会社が乱立し、それこそアホみたいな数の航空会社が存在していた。こちらのMATマケドニア航空が、最終的にフラッグキャリアとなったが、このヤコブレフ42は、ロシアのサラビアからのリース機。なぜか同じマケドニアのアビオインペックスにもヤコブレフ42をリースすると言う不可思議なことをやっていたのだが、性能に満足がいかなかったのか、リースバックされてしまった。

META Aviatransport Macedoniaは、マケドニアの航空会社であるが、当初はロシアのヴヌコボ航空(その後シベリア航空に吸収)のツポレフ154と、ヴォルガ・アビアエクスプレスが保有していたヤコブレフ42をリースして飛ばしていた。しかし、1994年には航空会社が消滅している。現在はMATマケドニア航空が同国のフラッグキャリアになっている。
ちなみに、この写真の機体、現在は最初に紹介したクバン航空に移籍して現在も元気に飛んでいるらしい。


Lithuanian Airlines Yakoblev42D LY-AAX (Full color)

バルト3国のリトアニアのエアライン、リトアニア航空は、1991年に運行開始。いきなり737-200をリースで入れたのと同時に、アエロフロート・ソ連航空の一部だった頃から使用していたヤコブレフ42も引き続き使用していた。結局、この機体、同じリトアニアのアウレラ航空に売却され、2006年頃まで使用された後、姿を消している。


左:Air Bosna Yakoblev42D RA-42411 (SU based Colour)
右:Air Bosna Yakoblev42D T9-ABD (Full color)

ボスニア・ヘルツェゴビナのフラッグキャリアのエア・ボスナは、ロシアのCentral District Airlinesという会社からYak-42Dをリースして運航していた。もちろん、塗装はアエロフロート・ソ連航空のものをベースにしている。
その後、ウクライナのドンバスアエロの機体をリースし、エアウクライナの塗装で飛ばしてしまったらしい。なぜか国籍はきちんとボスニア・ヘルツェゴビナになっている。ベースはサラエボにおいていたが、2004年に破産。その後、ATR72を使って、B&H Airlinesとして再生したが、ヤコブレフ42はもう使われていない。


左:China General Aviation 中国通用航空 Yakoblev42D B-2754 (Full Colour)
右:China General Aviation 中国通用航空 Yakoblev42D B-2754 (Based CAAC Colour)

アジアで活躍したことがあるヤコブレフ42はこの中国通用航空の分だけであると思う。それも1992年の墜落事故が原因で運行停止処分になっている。フルカラーを導入したにもかかわらず、なぜかその数年後中国民航チックな塗装に戻したりするなど、どうにも分からないことをしていた。結局、その後中国東方航空に吸収され、機体はすべてロシアや旧ソ連諸国へと売却されてしまった。





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