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Russian Birds

Tupolev 154 ツポレフ154





1968年に初飛行、1972年に路線就航した3発ジェット旅客機である。主に短・中距離路線向けに開発された機材で、2006年までに935機が生産された。この生産数は、旧ソ連・ロシアの旅客機の中では最多で、現在も数多くの機体が現役で飛んでいる。旧ソ連製の旅客機としては異例の17カ国への輸出実績があり、中には安いリース料に惹かれて、トルコのチャーター便専業の航空会社が導入した実績もある。見た目はB727や英国・ヴィッカース(現BAe)の開発したトライデントなどに似ている。


左:Tu-154の正面
右:エンジン配置はB727と同じくリアに3基

Tu-154は大まかに分別して2種類が存在し、クズネツォーフNK-8系エンジンを搭載したTu-154、Tu-154A、Tu-154B、Tu-154B-1、Tu-154B-2と、ソロヴィヨーフD-30系エンジンを搭載したTu-154M型に分類される。ICAOの規定による騒音制限で、クズネツォーフNK-8エンジンを搭載した機体は、現在EUや日本などの国へは乗り入れできなくなっており、新潟空港などに飛来するウラジオストク航空のTu-154は、すべてTu-154M型である。ロシア国内ではTu-154B-2型を使っている航空会社も多数存在する。


左:3軸なのが珍しいメインギア
右:Tu-154のギア周り

メインギアが3軸ずつあるのも特徴的で、このスタイルのギアを採用しているのは、他にB777など、かなり少ない。また、機体のバランスはIL-62と比較すると取れているようで、尻餅防止用の補助輪は取り付けられていない。


左:Tu-154B-2のコックピット
右:Tu-154Mのコックピット。近代化が図られている。

機内はエコノミークラス換算で3-3配置の6アブレスト、標準で160名が搭乗できるが、Tu-154B-2型以降のタイプでは、中央部のギャレーを撤去することで、最大180席まで配置できる。トルコの航空会社では、Tu-154M型で一部トイレも撤去して200席仕様で運航した実績もあると言う。また、乗客の乗降は、基本的に中央の扉を使うことが多く、ギャレーの後ろに位置している。ただし、近年は旧ソ連諸国の空港でもボーディングブリッジが整備されるようになっており、その場合は前方の扉を乗降用として使用する。このダブルキャビンによる客室構造は、IL-62より導入されているが、ボーイングやダグラスが基本的にシングルキャビン構造になっていることと完全に逆転しているのは、大きな特徴であり、現在もTu-204/214に引き継がれている。


左:Tu-154B-2の客室
右:Tu-154Mの客室 オーバーヘッドストウェージなどが追加されている

現在ロシアの航空会社などで運航されている機体では、前方客室をビジネスクラス、ギャレーをはさんで後方の客室をエコノミークラスとしているケースが多いが、航空会社によっては、前方の客室を中央で仕切って、エコノミークラスの客席を増席しているケースも存在する。


左:Tu-154/A/B型に搭載されたNK-8エンジン
右:Tu-154M型に搭載されたD-30KU-154エンジン

現在はロシアを中心に、旧ソ連諸国の航空会社で大半が使用されているが、生産数が多かったこともあり、ウラジオストク航空の新潟〜ハバロフスク線などで使用されている他、日本からウラジオストクへの定期・臨時便、夏場のペトパブロフスク・カムチャツキーなどへのチャーター便としてウラジオストク航空の機体が飛来しており、今しばらくは日本でもその姿が見られる可能性は高い。また、ロシア国内では相当数が飛んでおり、騒音規制適合機材と言うことで、西欧各地の空港にも頻繁に飛来している。恐らく、旧ソ連製旅客機の中で、最後まで飛ぶ可能性が高い機体ではなかろうか。





Tu-154 Photo Gallery(ロシアの航空会社(1))
Tu-154 Photo Gallery(ロシアの航空会社(2))
Tu-154 Photo Gallery(ロシアの航空会社(3))
Tu-154 Photo Gallery(旧ソ連諸国の航空会社)
Tu-154 Photo Gallery(東欧の航空会社)
Tu-154 Photo Gallery(アジアの航空会社)




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